佐賀県のIT産業がアツくなってきています
平成24年と平成28年の事業従業者当たり付加価値額の伸びを比較すると、全国平均を上回る大きな伸び(1.28倍)となっており、付加価値額も福岡県に迫る金額になっています。
(平成28年:6343百万円)
その背景には、県内IT企業の高度化と県外からのIT企業の集積があります。
出典:経済センサス活動調査(H24、H28)
「情報サービス業」及び「インターネット付随サービス業」
佐賀発の注目IT企業
株式会社オプティム
佐賀大学の学生起業家からスタートし、2015年に東証一部上場。佐賀県と「AI・IoTの推進に係る包括連携協定」を締結し、農業や海苔養殖、医療など様々な場面で、AIやIoTの実証事業を盛んに行なわれています。このような同社の先進的な取り組みはマスコミで多数取り上げられています。
株式会社オプティム
木村情報技術株式会社
医療×ITから起業し、医療分野のWebライブ配信システムでシェアNo.1。人工知能ビジネスにも取り組み、日本初のIBM「Watson]日本語版の取り扱い企業になられています。
2016年からIBMWatsonを使ったAIによる企業サポート事業を展開し、全国的に注目される存在です。
木村情報技術株式会社
福博印刷株式会社
地域特化型のWebメディアをインターネット普及期から展開している強みを生かした、地域ブランディングやデータ分析にもとづく流通コンサルティングサービスなどを展開されています。また、デジタルハリウッドSTUDIO佐賀を運営し、クリエイティブ人財の育成を担っておられます。
福博印刷株式会社
株式会社佐賀電算センター
独自のノウハウにより、自治体福祉や医薬品流通の分野において全国トップシェアのパッケージソフトを多数有する、地域密着の老舗ITベンダーです。RPAなどの新サービスにも積極的に取り組まれています。
株式会社佐賀電算センター
上記は一例です。
その他、多数の佐賀発のIT企業が、先進的な事業に積極的に取り組み、県内外で活躍されています。
IT企業の進出が続いています
佐賀県内へのIT企業の進出が続いており、2018年以降、毎年10社程度、進出を決めていただいています。
県庁所在地の「佐賀市」だけでなく、伊万里焼で有名な「伊万里市」や、目の前に海が広がる「唐津市」、温泉のまち「嬉野市」など、県内各地でビジネスを展開されています。
進出IT企業一覧
AI・IoT等を活用したサービス創出を図っています
2018年10月に「佐賀県産業スマート化センター」をオープンしました。 テクノロジーをキーワードとしたオープンイノベーションの「ハブ」として、AIやIoT等を活用した県内企業や産業の課題解決、世界で通用する新たなサービスの創出を図っています。 各分野の課題解決に必要なソリューションの提供を担うサポーティングカンパニーには、国内外約150社の企業に登録いただいており、今後も拡大していくことにしています。
佐賀県産業スマート化センター
IT人財が佐賀県で育っています
子どもの頃からICT教育
佐賀県では2011年度から「先進的ICT利活用教育推進事業」に取り組み、2014年からは児童生徒一人ひとりに学習用タブレットを配布し、タブレットを活用した授業を全県的に行っています。
また、電子黒板の普及率は、2016年で100%(全国1位)となりました。
インフラ・機器の整備だけではなく、教材開発や、授業での活用についても、導入早期の時期から研究が進んでいます。
IT教育機関による人財育成
小学校からICTに触れた人財が、その後も専門的な技術・知識を身に着ける教育機関等でレベルアップしています。
そこから、多くのクリエイターやエンジニアを輩出してきました。
こうした人財は、実直で粘り強いなどの県民性と合わせて、進出された企業様から高い評価をいただいています。
佐賀大学においては、データサイエンス教育や「クリエイティブラーニングセンター」
「リージョナル・イノベーションセンター」での産学連携の取り組みにより、IT企業と地域産業が共に発展していきながら、人財を育てる土壌が形成されています。
また、リージョナル・イノベーションセンターでは企業のニーズと大学が有するシーズのマッチングを積極的に図っています。