アイリスオーヤマ株式会社

九州全域への迅速な出荷ができる交通の要衝・鳥栖で事業を展開。
年1回の「アイリス祭り」で地域の生活者に寄り添う

写真:アイリスオーヤマ株式会社

アイリスオーヤマ株式会社

代表取締役社長

大山 晃弘 氏

生活家電やペット用品など多彩な生活用品の製造と卸売を行うアイリスオーヤマ。生活者の目線で開発・生産する「なるほど家電」が強みとなっています。製造の拠点は国内に9か所あり、その1つが鳥栖工場です。鳥栖工場は1990年に竣工し、その後2011年鳥栖第二工場を操業、2018年には第二工場に大規模な自動倉庫を増設しました。鳥栖への進出の決め手には、九州全域への迅速な物流の拠点「鳥栖ジャンクション」の存在があったようです。

地方への進出を考えられたきっかけは?

地方への進出を検討するのは、事業拡大に伴う生産・供給体制の強化を図るためです。工場は供給拠点という位置づけになっており、建設地は物流の視点で選定しています。具体的には、全国各地に広がる取引先の主要なホームセンターへ半径100~300km内の「1日配送圏」を工場の進出先として選定します。このようにして、現在当社は北海道から九州まで、国内6ブロックに9つの工場を中心に生産・物流ネットワークを完備しています。

写真:アイリスオーヤマ株式会社 代表取締役社長 大山 晃弘 氏

佐賀を進出先に選んだ理由は?

主力のLED照明の製品供給を強化するため、国内生産拠点を構築することにしました。進出先に鳥栖を選んだ最も大きな理由は、九州全域への迅速な出荷にとって最適な物流拠点だと判断したことです。特に九州自動車道と長崎・大分自動車道とのクロスポイント「鳥栖ジャンクション」を有している点に大きな魅力を感じました。また、地理的に中国(大連)からの部品調達がしやすく、コスト競争力があることもポイントになりました。

写真:アイリスオーヤマ株式会社 航空写真

佐賀県に進出して良かったことは?

佐賀県と鳥栖市からは助成を含めて手厚くサポートしていただきました。人材の面でも高卒の人材を順調に採用することができています。生活者の暮らしに寄り添った商品づくりを目指す当社は、地域に親しまれる企業となるために、地域への社会貢献にも尽力しています。その1つとして年に1回、「アイリス祭」を開催することで、多くの地域住民との交流を実現しています。

佐賀県での今後の展望は?

鳥栖では、工場の増設でLED照明ならびに家電製品に力を入れ、中国・大連に集中していた生産体制を分散。納期の短縮も実現させ、製品の供給を強化してきました。今後も、事業拡大の一環として鳥栖工場での生産能力をさらに高め、設備投資もしていく予定です。人材採用を通じて雇用にも取組、佐賀県との連携ももっと強化していきたいと考えています。

佐賀の事業所での取組をお聞かせください。

鳥栖工場で感じるのは、佐賀で採用した従業員は、真面目で実直に働く人が多いという印象です。製造や物流の業務ではスピードと正確さが求められますが、粘り強く丁寧に仕事をしています。従業員同士の関係性も良好で、昼食時の社員食堂はとても賑やかで、時には騒がしいとさえ感じることがあります。

年1回のアイリス祭りは、地域の住民の皆さんを招いて交流できる場なので、全従業員が楽しみにしています。これからも鳥栖から地域に貢献しながら、生活者に喜ばれる製品を作り出していきたいと思います。

写真:アイリスオーヤマ株式会社
社名 アイリスオーヤマ株式会社
立地場所 〒841-0074 佐賀県鳥栖市西新町1375-26
進出年 1989年
ホームページ http://www.irisohyama.co.jp/