AnyMind Group株式会社

東南アジアと東京の中間地点で、佐賀・長崎の2つの空港へのアクセスに優れる嬉野に進出。グローバルに事業を展開するIT企業

写真:AnyMind Group株式会社

AnyMind Group 株式会社

代表取締役CEO

十河 宏輔 氏

AnyMind Groupは2016年に創業し、商品企画・生産からECサイトの構築・マーケティング・物流をワンストップで支援するソフトウェアの開発と提供をするIT企業です。東南アジアをはじめ世界13市場17拠点で、インフルエンサーなどの個人や、メディア・ブランドを運営する企業向けに事業を展開しています。2021年9月、東京本社に次ぐ国内2か所目の拠点として、嬉野市の和多屋別荘内に佐賀サテライトオフィスを開設しました。伝統的な旅館をリノベーションしたオフィス環境や、嬉野のお茶や温泉などの地域資源も、進出先の選定の大きな要因だったそうです。

地方への進出を考えられたきっかけは?

地方進出における大きな動機には、まず主力事業のSNS・インフルエンサーマーケティング業務に対応する専門機能を構築し、拡充したかったことが挙げられます。そのため、以前から東京オフィスを補助しながら、徐々に機能を移行し、事業の主機能を担える専門機能を持った拠点を地方に構築したいと考えていました。

首都圏では獲得の難しい、地方の優秀な人材を獲得したかったことも、動機の一つです。当社では日本における加速度的な事業成長に合わせて、採用を強化しているところですが、社員が増加すると東京のオフィススペースが圧迫されるため、新拠点への進出が急務だったという背景もあります。

写真:地方への進出を考えられたきっかけは?

佐賀を進出先に選んだ理由は?

進出先として嬉野を選んだのには、大きく4つのポイントがありました。

まずはアクセスです。九州は東京と東南アジアの中間点であり、嬉野は九州佐賀国際空港と長崎空港の両方にアクセスしやすいので、負担なく運用できると考えました。人材面でも嬉野なら九州での主要な地域の優秀な人材を確保できそうという感覚が持てました。実際に福岡から通っているメンバーも多いです。

2つ目は、支援体制です。佐賀県や嬉野市、和多屋別荘さんと話を進めるなかで、資金的な補助の制度をはじめ、担当の方々から非常にサポーティブな姿勢を感じました。地域とのつながりも大切にしながら事業を展開していける期待が高まりました。

3つ目は、九州地域における企業・自治体とのつながりの強化です。当社のグループ傘下企業で、海外・インバウンド向けコミュニケーション支援を行うENGAWAは、地方の企業や自治体への支援案件が増加していました。特に九州地方でのプロジェクトでは、成功事例が増えたこともあり、共同で佐賀進出を検討し、現地に根ざしてさらなる支援の強化を目指しました。

そして最後に、嬉野の環境です。佐賀県のなかでも嬉野市及び和多屋別荘には、温泉やお茶、焼き物など、豊富な地域資源と文化資源があり、働き方や働く環境として非常に大きな魅力を感じました。

写真:佐賀を進出先に選んだ理由は?

佐賀県に進出して良かったことは?

佐賀サテライトオフィスも現在5名の社員を抱え、新規拠点としてしっかりと機能できているのが、まずは最も良かった点です。福岡や佐賀を中心に、優秀な人材の確保にも成功しています。

当初の想定を超えたビジネスも展開されています。佐賀県から地域の生産者やメーカーの方を紹介していただき、ものづくりやブランド開発の事業のビジネスに発展しました。また当社のクロスボーダーマーケティングの機能を活用して、佐賀県の地域資源の魅力を発信するプロジェクトも始動しています。

佐賀県と嬉野市からは、進出後も日常的にきめ細かな情報提供や支援をいただき、安心して事業を運営することができています。

佐賀県での今後の展望は?

佐賀サテライトオフィスは、東京オフィスの補助的な業務からのスモールスタートでしたが、しっかりと連携も取れており、予定を早めて事業拡大に向けて人材を増員していきたいです。SNS・インフルエンサーマーケティング業務を手堅くレベルアップして拠点としての厚みをつくり、さらに業務領域を広げてEC事業におけるサイト運営やカスタマーサポート機能への対応も検討していきます。

地域の生産者やメーカーなど、佐賀県特有の魅力や強みを生かした生産面でのコラボレーションや、佐賀県内はもちろん、九州全域の自治体や企業との連携を積極的に進めていきたいと考えています。

写真:AnyMind Group株式会社

佐賀の事業所の様子をお聞かせください。

(佐賀サテライトオフィスリーダー Akito.T氏)

佐賀サテライトオフィスの大きな特徴は、温泉旅館の和多屋別荘内に入居していることです。朝、オフィスに着いてから無料で利用できる和多屋別荘の温泉に入ることや、チームメンバーとの毎日の朝会も足湯に浸かりながら行うこともあります。

朝会は、1日のタスクや共有事項を確認する大切な時間です。東京オフィスのさまざまなチームと連携して、佐賀オフィスが担うタスクを受け取り、各メンバーに割り振りしています。東京と佐賀がミスなく連携できるように、プロジェクトの進捗状況を定期的に共有したり、お互いが言葉を細かく端的に擦り合わせたりして、厳密な意図疎通を意識しています。

今後は佐賀からグローバルな事業を展開するとともに、佐賀全体の地域活性化にもつなげていきたいです。

写真:佐賀の事業所の様子をお聞かせください。 社
社名 AnyMind Group 株式会社
立地場所 和多屋別荘内
〒843-0301 佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙738番地
進出年 2021年
ホームページ https://anymindgroup.com/ja/